まずは木に触れてもらいたい。
孫の世代まで続く林業を
有限会社大内林業 大内さん
広島県・北広島町で林業を営む大内さん。巨木をいとも簡単にクレーン車で仕分ける姿はまさに職人。日本の林業が抱える課題と、そこに立ち向かう新たな取り組みについて伐採現場で伺いました。
日本の林業の「イマ」
「大内林業は父親が始めて、今は兄が社長の4人の会社です。私は林業を高校生に志してから30年ほどになりますね」森林に囲まれた北広島町でも30年で林業の事業者数は約半分になったのだそう。「一人で仕事を回せるようになるまで7年ほどかかる職人仕事なので、数年前までは『甘い世界ではない』と厳しく指導していたと思います。ただそれでは若い人が離れてしまうと考え方を変え、楽しくかつ丁寧に教えるようにしています」近年では伐採の機械化も進み、手作業と比べ効率が10倍ほどに上がったのだとか。
まさに興奮の連続!林業体験
国産の木材の良さは、香りや色の綺麗さだと語る大内さん。「まずはそんな日本の林業に触れてもらいたいと林業体験を始めました!」取材時にも、木材を運ぶ大型のダンプの荷台に乗って山道を登りながら伐採現場へ。「1本切ってみましょうか」とチェーンソーを手に、20mを超える巨木に「ガーッ!」切れ込みを入れていきます。そして「メキメキ...バンッ!!」という迫力溢れる音とともに、手で示す方向に倒れる木。これは擬音語だけでは伝えきれないので、ぜひ下の動画をご覧ください!
木に触れる時間を作りたい
その後はなんとチェーンソーで、木材の硬い部分に当たった時に跳ね返るキックバックを体験させてもらえることに...心臓持っていかれるかと思いましたが貴重な時間でした。「実はこれ以外にも、古民家を学生さんと改装して『木こりのお宿 太田屋』という宿泊施設を準備中でして!お子さんでも薪割りや、蛍を見ながらドラム缶風呂など、ゆったり木に触れる時間を作れればと思います」24年7月のオープンが楽しみです!
「木は植えてから80年して伐採する。自分の孫の世代に繋ぐ気持ちで林業をしています」日本で脈々と受け継がれていく林業の一端でも、木に触れることで感じられる取り組みは心から素敵だと感じました。
有限会社大内林業
募集形態 | 体験 |
募集時期 | 応相談 |
募集日程 | 1日から参加可能 |
体験時間帯 | 応相談 |
体験内容 | 林業体験(チェーンソーでの伐採体験・薪割りなど) |
場所 | 広島県北広島町岩戸 |
備考 | 初心者も歓迎 |