繁殖農家にできること。
地域で支え合う方法の模索

三良ファーム 橋本さん

広島県・三次市小田幸町で牛を育てている橋本さん。50頭近い肉牛を飼育されていて、朝のエサやりのお忙しい時間にお邪魔させていただきました!この地で肉牛の農家になった理由、地域の住民の方との関わり方についてお話を伺いました。

牛により近い環境で働きたい

「牛にもっと直接関わりたいと思い、和牛の繁殖農家になりました」当初は北海道の帯広で酪農を学んでいた橋本さん。ただ搾乳など機械的なところも多く、牛の飼育がより身近な肉牛の研修先に移った際に旦那さんと出会ったそう。「ここ三次市は旦那の実家で、移住して6年になります。この地では50年ほど前は、田畑を耕すために1家に1頭、牛を飼っていたそうです!」夏も比較的涼しく、牛にとっても過ごしやすい環境なのですね!

母親になって共感すること

肉牛農家には、橋本さんのような仔牛から成体まで育ててセリに出す繁殖農家と、牛肉として出荷できるまで育てる肥育農家に分かれます。「やはり出産に立ち会う時は嬉しいですし、自分も親になってから母牛に共感することが増えました。産まれてからも仔牛は体が弱く、冬はネックウォーマーをかけてあげます」橋本さんの粉ミルクをあげながら仔牛を見る目は優しく、牛への愛情と、繁殖農家として飼育への誠実さを感じました。

地域で支え合う方法を

「うちは肉を通して、直接お客さんとは繋がれないので、農場に来てもらうことで牛たちとの関わりを作っています」年に4回ほど仔牛のミルクやりや、牛の名前付け会など行っていて、1回20名以上の親子が参加するそう。「40名近い地域の農家さんたちとコミュニティを作って、農業体験などを企画しています。皆さん多種多様な経営の仕方で、みんな違ってみんな良い。地域で支え合う方法をこれからも模索していきたいです!」

「人手不足はどこも一緒で、昔の百姓のように皆が色んなことをできるようにならないとこれからの時代は難しい」という言葉が印象的でした。三良ファームでは、農場体験はもちろん、インターンの受け入れも行っているそうです!

三良ファーム

募集形態 ワークショップ / インターン
募集時期 不定期
募集日程 応相談
作業時間帯 応相談
作業内容 仔牛のミルクやり・名前付けなど / 飼育作業のサポート
場所 広島県三次市小田幸町
備考 初心者も歓迎