整体師から牡蠣漁師に
一次産業の認識を変えたい
鈴木水産 築城さん
広島県・安芸郡坂町で牡蠣を育てる築城(ついき)さん。坂町の港は牡蠣を船から運搬する機械が並んで男心をくすぐる光景。牡蠣業者が連なる港を歩いていると、黄色の服がトレードマークが築城さんがお出迎えしてくれました。
家業を承継する決心
牡蠣養殖は母親の家業で、坂町で80年近く生産を行っているそう。「小さいころから牡蠣を見てきましたが、作業の大変さゆえに両親からは、公務員や警察官など安定職を勧められました」そんな意見もあり当初は整体師をやっていたという築城さん。しかし家業が立ち行かなくなることを案じ、一念発起し整体の仕事を辞めて、坂町に帰ってきたという。
「事業承継をして4年、まだまだベンチャーの気持ちです」初心忘れべからずですね。
情報発信で新たなファンを
「広島の牡蠣と言えば鈴木水産。そう言われるようにSNSなど情報発信には特に力を入れてきました」その成果もあり、お客さんへの直販はなんと当初の約7倍に!大阪から広島観光に来たお客さんが鈴木水産に寄って牡蠣を持ち帰ったこともあったそう。ネット販売もリピートが中心で、毎年楽しみにしているお客さんに応えたいという気概を感じます。
一次産業のイメージを変えたい
「”しんどいけど稼げる”をYouTubeでありのまま伝えてます」消費者との認識ズレを埋めることで、一次産業のネガティブなイメージを変えたいと語る築城さん。「牡蠣を剥く体験で良ければ、全然無償で受けますよ」と嬉しい一言も。水揚げで混ざるゴミ(針金やプラスチック)を選別するボランティアを通して、海の現状も感じてほしいそうです。
「末端の生産者が経営を維持していく姿を見せることが大切」そう強く語る築城さんの目からは、今まで様々な決断をしてきた覚悟が感じられました。熱いお話の後には、お母さんたちに混じって牡蠣剥きを体験!この難しさはぜひ現場で感じてみてください。
鈴木水産
募集形態 | ボランティア / 体験 |
募集時期 | 11月~5月 |
募集日程 | 1日から参加可能 |
作業時間帯 | 応相談 |
作業内容 | 海ゴミの選別 / 牡蠣剥き |
場所 | 広島県安芸郡坂町平成ヶ浜4-5-19 |
備考 | 初心者も歓迎 |