全国チームで柚子を後世に。
川根柚子の考える未来予想図

川根柚子協同組合 熊高さん

広島県・安芸高田市高宮町で柚子を育てる熊高さん。加工場に入り、目に留まったのは「人に見えないことを大切に。」というキャッチコピー。そんな川根柚子さんの歩みを熊高さんご夫婦に伺いました。

 

地域に根付く柚子を特産品に

「川根柚子は地域の特産品を作ろうと、柚子の木を400本植えるところから始まりました」任意団体からスタートした川根柚子は、2012年に協同組合として法人化。現在は20品近い商品を販売して県外からのお客さんも増えたそう。「土地も狭く岩盤で、冬は大雪と農業をするのは難しいんですが、唯一希望があったのがどの家にも1本植わっていた柚子だったんです」まさに地域の産品をブランド化してきた方々の熱量を感じます。

ライバルではなくチームとして

「柚子でいうと何十倍も生産する名産地が一つあるんですが、そこ以外は全国南から北までうちぐらいの規模感なんですよね」熊高さんはそんな中小の事業者組合を作って、季節を問わずお客さんのニーズに答えたいのだそう。「宮崎から岩手まで柚子を収穫してリレーする人が現れたら面白いですよね笑」苗を植えてから実がなるまで15年以上かかる作物だからこそ、そんな形で次世代に技術が継承していけばと思います。

香りの高い柚子皮を作りたい

飲食店で使いたいという声も多い柚子皮。収穫してすぐに種とワタを取ってから冷凍したいのだそう。「冷解凍の回数を減らして香りを残したいのですが、11月~12月の収穫期なのでなかなか人手が足りなくて、、」ロスを少なくして価値の高い商品を生み出す、そんな現場に触れてみるのはいかがでしょうか。川根柚子さんではボランティアや定期でのアルバイトも募集しているとのことです!

取材の前日には苗の植え付けを行っていたそうで、「自然に触れながら、40~50年先まで残っていく樹を自分の手で植えられるって幸せだよね」と話していたそうです。そんな先代の想いがこもった柚子の樹を、後世に残していきたいと感じた取材でした。

川根柚子協同組合

募集形態 ボランティア / アルバイト
募集時期 応相談
募集日程 1日から参加可能
作業時間帯 応相談
作業内容 柚子皮の種取り・収穫や発送などのサポート
場所 広島県安芸高田市高宮町川根
備考 初心者も歓迎