やっぱり選ばれ続けたい。
地元に愛される水耕青ネギ

ハート農園 青田さん

広島県・府中市諸毛町で水耕栽培の青ネギを育てる青田さん。バンドマンの直輝さんと、エプロンがキュートな奥さんと二人。裏で流れるラジオを感じさせない、間髪入れず飛び交う会話に圧倒されながら、終始笑顔の絶えない取材となりました。

手塩にかける水耕栽培

「母親から受け継ぐ前から、ずっと水耕栽培だね。ネギやクレソン、バジルを育ててる」そう語る奥さん。ハウスの中に入ると、ずらーっとトレイに浮かんだネギがお出迎えしてくれました。「夏はクーラーで冷やして、冬は灯油で温めてやらないと、育てられないのよ」水耕栽培は工業的なイメージかもしれませんが、かなり手塩にかけて育てるんです。

お客さんに選んでもらえるネギを

青田さんは地元の道の駅やスーパーにネギを販売しています。「名前を出して売るから、数ある中でうちのネギを選んでくれる人がいるのは嬉しいよね」と直輝さん。「あんた、売れんかったら私のせいにするじゃない!笑」と突っ込む奥さんは、ネギの検品作業の真っ最中。虫食いなど厳しいからこそ、一束一束水洗い、確認して出荷するんですね。

育てたネギは地元の給食にも

水耕栽培で育てたネギは、においや辛みが軽いことから、学校給食にも使われています。それがきっかけで小学校3年生が社会科見学に来たそうで、お礼の手紙や冊子など、みんな可愛い文字で書かれていました。「売れるのは大事だけど、自分だけのことは考えたくない」そんな真っすぐな直輝さんだからこそ、その子どもたちが大きくなっても、地元の1ファンとして青田さんのネギを手に取るのだろうなと感じました。

冗談交じりで奥さんが話した「うちのは最高のネギなんです~」という言葉。妥協せずに作っている心のセリフなのでは?と感じました。取材ありがとうございました!