群馬で見つけた最高品質のブラジルチーズ
ビルミルク ビルマル ファリアス Birumaru Farias
生産品目
- ミナスチーズ
- 熟成チーズ
- クリームチーズ
世の中の「チーズ」って本当にたくさんの種類がありますよね。
そんなチーズづくりの職人たちがしのぎを削るコンテストで、数々の賞を受賞しているチーズのお店を、群馬県は大泉町で見つけました。
実は大泉町は、10人に1人がブラジル人という、在日外国人で盛り上がっている町。
今回お話を伺ったビルミルクさんも、チーズ文化の根付くブラジルで愛される「ミナスチーズ」を日本で広めたい、という熱い想いを持ったお店です。
ところで「ミナスチーズ」って聞いたことありますか?
なんとこのチーズ、熱を加えても溶けづらく、もっちりとした食感が残るんです。不思議ですよね。
生でも食べることができて、フレッシュで爽やかな香りと、「キュッ、キュッ」という独特な歯ごたえが、病みつきになること間違いなしです。
今回は、そんな魅惑のミナスチーズについてオーナーであるビルさんの息子・エルナニさんにお話を伺いました。
そのまま生と、焼きチーズで違った味わいに
ミナスチーズは日本人には聞き慣れないチーズだと思うのですが、どんな特徴があるのでしょうか。
「ミナスチーズは、ブラジルではポピュラーなチーズです!フレッシュなものはミルクの香りや甘味を感じることができ、やや塩味もありながら後味がさっぱりしています。また熱を加えても溶けにくいことが大きな特徴ですね!熟成させると香ばしくなり、外の皮が固くなりますが、中は柔らかいままで、こちらは皆さんのイメージ通り熱を加えるとトロ~ンと溶けます」
熱を加えても溶けにくいチーズとは珍しいですね。生で食べることが多いのでしょうか。
「そのまま切り分けて食べたり、サラダに入れて食べることが一般的ですが、是非試してほしい食べ方は焼きチーズです!」
溶けない焼きチーズ。どんなものなのでしょう。焼き方にもコツがあるんですか?
「特にありません。ご家庭では一口大に切ったミナスチーズをフライパンの上に油をひかずに並べて、弱火で両面をこんがり焼いたら出来上がりです」
それは簡単ですね!
「はい。表面は香ばしく、濃厚さが増した味わいともちもちとした食感が病みつきになること間違いなしです」
ビルミルクさんのミナスチーズはこちらから!(リンク)
和食にも合わせてみて欲しい
聞いているだけでもよだれが出てきますね。焼きチーズ以外にも何かおすすめの食べ方はありますか?
「ミナスチーズのフレッシュなものは、味が非常に爽やかなので繊細な日本料理にも合わせてほしいんです。
生で食べるのであれば、わさび醤油で食べたり、熱を加えても食感が残るのでしゃぶしゃぶでも召し上がっていただきたいですね。スープ系に入れても溶けないで形が残っていて、トロっ、モチっとした食感が楽しめます」
日本料理にも合わせやすいとは楽しみが広がりますね。全部試してみたいです。
「熟成チーズは香りや伸びを楽しんでいただきたいので、ラザニアやピザなどで食べてもらいたいです。店では揚げ物としてチーズスティックという商品があって、外はサクッと中はトロリとのびて人気の商品です」
日本人でも食べやすい味を目指して
ビルミルクさんの日本でのミナスチーズ作りについてお聞きしたいです!
「ミナスチーズは鉱山で働く労働者たちの塩分補給のために作られたという歴史や、気候の違いによってブラジルでは比較的塩分が多いチーズが出来るイメージがあります。ただビルミルクでは日本人が食べやすいような塩分濃度に変えたりと試行錯誤してきました」
お父様のビルさんは、最初は周りの友人のために作られていたそうですね?
「はい。ただ、作っているうちに、味が非常においしいと周りで評判になり、これを商品として販売しようと決意したそうです。元々は富山の名産品「とやまチーズ」として作っていたものの、生乳の消費が多くなり、会社の規模を大きくするために現在の群馬県に工場を移しました」
原料である生乳にもこだわりがあると伺いました。
「そうなんです。豊田乳業さんの非常に品質の高い生乳を使用しています。また、自社で生乳の処理を行っていることもこだわりです」
地域の酪農家さんとも協力して、日本人のためのミナスチーズを作られているんですね!
コンテストでも認められる美味しさ
ビルミルクさんのHPを拝見するとたくさんの賞を取られていますね
「ありがとうございます!ナチュラルチーズコンテストで最優秀賞をいただいたり、直近ではJAPANチーズアワードで銀賞となり、今年の10月にワールドチーズアワードに出品するので頑張ってきます!」
(※インタビューは2023年7月です)
それほど受賞されていたら、ミナスチーズの認知も広がりそうですね!
「ここ大泉町では有難いことに、ブラジル人を発端にビルミルクの認知も広がり、手に取ってくださるお客さんも増えました。ただもっと全国の日本人の方にこそ食べて欲しい。そのためにチーズコンテストに応募するし、東京で開かれるブラジルフェスティバルなどにも出店していきます!」
日本にこんなチーズが誇らしいチーズがあることをもっと知ってほしいですね。応援しています!
―インタビュアーからひと言―
生のフレッシュチーズからはじまり多種多様な食べ方を教えていただいたエルナニさん。お父様であるビルさんのミナスチーズの作り方のこだわりについてもたくさん教えていただくことができました。
個人的には、フレッシュのミナスチーズをただ焼いただけの「焼きチーズ」の食感をぜひ味わっていただきたいです。
最後に伺った製造の一番のこだわりは衝撃でした。実は、チーズを作るときには様々なジャンルの音楽を流されているそうです。「いい音楽がないといいチーズは作れない」と豪語するビルさん、音楽に合わせて軽快なステップを踏みながらチーズ作りをしている姿を想像すると、果たしてその音楽はチーズに「聞かせている」のでしょうか。それともビルさんに「聞かせている」のでしょうか。
ビルミルクさんのミナスチーズはこちらから!(リンク)