生き生きした野菜づくり。20年の目利きが詰まった野菜セット

三つ豆ファーム 山木 幸介 Kousuke Yamaki

生産品目

  • かぶ
  • 里芋
  • なす
  • ピーマン
  • 万願寺唐辛子
  • 枝豆
  • 生落花生
  • 冬瓜
  • 人参
  • ほうれん草
  • とうもろこしなど

皆さんは「生き生きした野菜」と聞いてどんなイメージをしますか?
葉っぱがピンとしている。健康な畑で作ってそう。など・・・
しなしなの野菜は少なくとも避けたいですよね。

今回は「生命力のある野菜をお届けする」をモットーに、有機農業を営み今年で20年。
年間70品目以上を育てる農家・山木さんに、野菜づくりを語っていただきました。

“いま”食べて欲しい美味しい野菜を目利きしてお届けしたい。
真っすぐで、研究肌な兄貴の想いがたくさん詰まっています。
 

野菜の美味しさを決めるもの

「有機野菜」、「産直サイト」など消費者も野菜を買う選択肢が増えてきましたね。昔から有機農業をされている山木さんはどう感じますか?

「有機農業の先駆者といわれるレジェンド農家に弟子入りしたのが20年ほど前。その時と比べると有機農業の認知や、手に取れる機会は本当に広がってきましたね。一方で色んなイメージを持たれますが(笑)」

 

たしかに・・・一般的には「有機野菜は美味しい」といったポジティブな見方が多いと思います。

「私は正直、有機農業では生き生きした強い野菜が育つとは感じますが、美味しいかは人それぞれだと思っています。野菜の味は、旬・品種・鮮度の3つで95%は決まりますからね。」

 

そうなのですね!やはり基本を外してはいけないですよね。

「だからこそ今の時期に食べて欲しい品種の野菜を、最短最速の産直で、お客さんには届けたいんです。その目利きを20年かけて積んできた自負はありますね。まさにキュレーターになりたいんです」


たしかに美術展で飾る絵を選ぶように、最高の野菜を選抜して届けたいという想いが伝わってきます!

 

有機農業が根付く山武市

千葉県の山武(さんむ)市は、都心からも1時間少しでしたが、自然豊かで癒されますね。

「そうですね。九十九里浜までも30分ぐらい、チーバくんのうなじあたりですかね!広くて平らな畑も多く、水はけの良い黒ボク土、恵まれた土地に甘えて農業をしています(笑)」



甘えてはないと思いますが(笑)有機農家も多いんですか?


「多いですね。実際、私の師匠もこの土地で30年も前から有機農業をしています。最初は栽培にも苦労しましたが、奥さんと協力しながら『三つ豆ファーム』を営んで、畑も育てる野菜も広がってきました。」



農家仲間も増えそうですね!

「ですね!私は趣味がアフリカの打楽器・ジャンベの演奏なんですが、隣の農家ともバンドを組んでライブもしていましたね。渋くていいバンドだったんだよなあ」

土は生きている

普段はどんな栽培をされているのですか?

「米ぬかや、近所のうどん屋で出た出汁殻など、地域の有機物を発酵肥料として使って有機農業をしています。肥料から手作りしている有機農家はあまりいないかなと思います!」



お子さんもいて、何十種類も野菜を育てる中、肥料も作るって大変じゃないですか?

「いやーもう趣味ですよね。好きなんですよ単純に。実はもともと筑波大学の大学院で微生物の研究をしてまして。研究者になろうかとも思いましたが、タイ、ネパール、インドを旅していた時に、自然の豊かさを噛みしめましてね。どうせ仕事をするなら環境に良いことを。たどりついたのが農薬を使わない農業でした」

 


実際、有機農業をしていて、どんな時に自然を感じますか?

「これは“土は生きている”と気づく時ですね。畑の土には一握り100gに100億~1000億匹の微生物がいるんです。人間は60kgの体重に60兆個の細胞があるんで、比率が一緒と考えると、土も生き物ですよね!『微生物という海に植物が浮かんでいる』という考え方なので、小細工をしないで微生物とともに野菜を育てている感覚です」

日々、“土”のダイナミックさに圧倒されそうですね!考え方が変わりました。

いま、食べて欲しい野菜たち

今回は秋野菜のセットということで、特におすすめの野菜などありましたら教えてください!

「この時期おすすめなのは、かぶですね!白馬というサラダ用の品種なのですが、これが甘味と旨味のバランスが絶妙で!塩胡椒と油だけでステーキにして食べて欲しいです!あとは里芋もあまり市場では流通していない品種で、ねっとり旨味も強いんです。丸っこくて大ぶりなのがスーパーでは好まれるんですが、このお尻が細長い里芋が個人的には好きです」



どちらも名品種なのですね!どういった野菜セットを作っていただけますか?

「秋野菜のセットは月ごとの候補の中から、いま食べて欲しい野菜7種類を厳選してお届けします。味付けはシンプルに、旬の素材の味を感じていただけると嬉しいです」

 

生き生きした野菜づくり

山木さんにとって“野菜づくり”とは?

「私がやっている有機農業は正直、儲かることを考えたら足枷になると思います。ただ有機で育てると土壌の生物が多様化して、まさに自然の力を感じられる。僕はそんな生き生きした畑が大好きなんですよね。『三つ豆ファーム』もある本の一説に共感して名付けました」

「三粒の豆の話」
豆を播くときは三粒ずつ播け。
一つは土の中の虫たちのために。
一つは空を飛ぶ鳥たちのために。
そしてもう一つを我々人のために。


最後に、野菜を手に取ってくれるお客さんへメッセージをお願いします。

「千葉県山武市で『生命力のある野菜づくり』をモットーに有機野菜を育てています。20年の目利きが詰まった旬・品種・鮮度にこだわり抜いた野菜セットです。ぜひ皆さんの食卓で食べてみて欲しいです!」

―インタビュアーからひと言―

農業に限らずですが、「好き」には勝てないですよね。
純粋に自分が美味しいと思う「生き生きした野菜」を食べてほしい。
そのためなら肥料も手作りするし、収穫してすぐに届けることに力を注ぎたい。
山木さんの畑で生のとうもろこしをかじった時に、その想いを肌身で感じました。
今しか食べられない秋の野菜たち。ぜひ皆さんの食卓で味わってみてください。